夢小説

□それはいつのはなし
1ページ/1ページ


「好き。利央、好き」

かわいい声で俺にそう言ってふわりと笑う女の子。

「俺も、好きだよ」

なんて…いつの話だったっけ?





眠っていたのか、夢をみた。すると、
「利央!!」
名前を呼ばれて振り返ったら鬼の形相をした彼女が立っていた

「……っ!!!」


びっくりしすぎて声が出ない俺は座って居た椅子から滑り落ちた。

「あんたね!どうゆうつもりよ!?」

どうやら彼女は俺の成績に不満があるらしく俺のノートをバシッと机に置いた。


「あの…えっ…?」
「現国ノートの提出!一番最初に出したって聞いたから…職員室に行ったついでにあんたのノート見てみたら…なんなのこれ!?なんでちゃんとノート取ってないの!?」

よくそんなんで提出出来るわね、と俺に怒る彼女。

「あ……これ…ノート間違ってる」

今更ながら提出したノートは現国のノートではなくて別のものだった。

「はぁ?」

呆れた顔の彼女に自分の鞄をあさって現国のノートを取り出す。
こっちが、本物。といってパラパラめくれば納得したような彼女は「なら、早く出してきなさい。ったく…」と言って職員室の方を指した





ノートを提出して彼女にありがとうとお礼を言う。
「別にいい」
と軽く返す彼女。


「あ。そういえば…さっきね、夢を見たんだ」
「夢?」
「そう。小さい頃の…」


どんな? と興味津々に聞いてくる彼女にさっきの夢の話をする。
話終えると彼女の顔は真っ赤にしていた。

「…真っ赤………」
「っ…さい!」

昔からの幼なじみで、最近付き合い始めて…昔は同じぐらいの背丈だったのに今じゃもう、俺の方が大きくなった。
ふた周りは違う身長差や体格差に違和感はあるけど…


「かわいい」
「なっ」


男と女の差なんてそんなものだろう。
彼女の頭を軽く撫でながら呟く

「懐かしいね」

と。彼女はいつの話よ!と恥ずかしさをごまかして居るようで…

「好きだよ。」

そういって軽いキスをした





╋╋╋それはいつの話╋
(あのあと、今みたいにちゅーしたよね)

















グッバイブルーバード様へ提出
参加許可ありがとうございました!!
2作品書かせていただきましたが…いかがでしたでしょうか…?
ここまで読んでくださりありがとうございます!!
泪の休日。
101010

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ