夢小説
□それはいつのはなし
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「好き。利央、好き」
かわいい声で俺にそう言ってふわりと笑う女の子。
「俺も、好きだよ」
なんて…いつの話だったっけ?
眠っていたのか、夢をみた。すると、
「利央!!」
名前を呼ばれて振り返ったら鬼の形相をした彼女が立っていた
「……っ!!!」
びっくりしすぎて声が出ない俺は座って居た椅子から滑り落ちた。
「あんたね!どうゆうつもりよ!?」
どうやら彼女は俺の成績に不満があるらしく俺のノートをバシッと机に置いた。
「あの…えっ…?」
「現国ノートの提出!一番最初に出したって聞いたから…職員室に行ったついでにあんたのノート見てみたら…なんなのこれ!?なんでちゃんとノート取ってないの!?」
よくそんなんで提出出来るわね、と俺に怒る彼女。
「あ……これ…ノート間違ってる」
今更ながら提出したノートは現国のノートではなくて別のものだった。
「はぁ?」
呆れた顔の彼女に自分の鞄をあさって現国のノートを取り出す。
こっちが、本物。といってパラパラめくれば納得したような彼女は「なら、早く出してきなさい。ったく…」と言って職員室の方を指した
ノートを提出して彼女にありがとうとお礼を言う。
「別にいい」
と軽く返す彼女。
「あ。そういえば…さっきね、夢を見たんだ」
「夢?」
「そう。小さい頃の…」
どんな? と興味津々に聞いてくる彼女にさっきの夢の話をする。
話終えると彼女の顔は真っ赤にしていた。
「…真っ赤………」
「っ…さい!」
昔からの幼なじみで、最近付き合い始めて…昔は同じぐらいの背丈だったのに今じゃもう、俺の方が大きくなった。
ふた周りは違う身長差や体格差に違和感はあるけど…
「かわいい」
「なっ」
男と女の差なんてそんなものだろう。
彼女の頭を軽く撫でながら呟く
「懐かしいね」
と。彼女はいつの話よ!と恥ずかしさをごまかして居るようで…
「好きだよ。」
そういって軽いキスをした
╋╋╋それはいつの話╋
(あのあと、今みたいにちゅーしたよね)
グッバイブルーバード様へ提出
参加許可ありがとうございました!!
2作品書かせていただきましたが…いかがでしたでしょうか…?
ここまで読んでくださりありがとうございます!!
泪の休日。
101010