story
□もう一度、貴方に会えますように…
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もしも…
貴方の願いが
ひとつだけ叶うのならば
貴方は… 何を願いますか?
───…
『お疲れ様でした』
今日一日の仕事を終わらせ、帰路を行くのは人気ヴィジュアルバンドDeuilのメンバー
しかし、今日は何処かおかしかった
メンバー全員が…ではなく、リーダーのユーリが…
「アッシュ…」
家に向かう車の中で、ユーリが口を開く
「ユーリってば車酔いしたの?」
クスクスと笑みを浮かべてスマイルが茶化した
いつものな彼らば言い返してくるはずだが…
「…息苦しい」
と、青ざめた顔のユーリが訴える
「大丈夫っスか?もうすぐ家に着くから待って下さいね」
「ユーリ、もしかして風邪?」
アッシュもスマイルも、ちょっとした体調不良だと思っていた
…そう、最初はユーリ自身もそう思っていた
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