story
□彼岸
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「さて、ヴィルヘルム
温泉に行きましょう」
極卒のこの一言から悲劇が幕を開けた
──…
どこで入手したのか分からない温泉旅行券を手に、温泉に行くことになった極卒とヴィルヘルム
正直、極卒と二人きりに恐怖を覚えたヴィルヘルムは(嫌がる)ジャックも連れて行くことにした
「あっ!露天風呂だ」
露天風呂を見つけたジャックは、すぐさまダイブしクロールや平泳ぎを見せる
「…たまには悪くないな」
「そうでしょう?」
日本酒を片手に、極卒とヴィルヘルムは月見酒に興じる
ジャックは水泳を、ヴィルヘルムは酒を楽しんでいる最中、極卒が一言
「ハゲ」
「「は」」
ジャックとヴィルヘルムは突然のことで目が点状態
どうやら、極卒は彼岸に逝ったようだ
「ヴィルヘルムよ、お前はハゲなのだ
そしてジャック、お前は泳げない魚なのだよ」
そんなことを好き放題言っている
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