story

□不謹慎な愛情 〜Side-Y〜
1ページ/4ページ




「お疲れ様です、ユーリさん」

「あぁ、お疲れ様」


テレビのロケやインタビューの仕事を終えて、私は自宅へ戻った

だが… 今は、戻らなければよかったと後悔している…




「ただいま」


自分の城に着くも何もない
ただの静かな部屋で


「アッシュ、スマイル…出掛けてるのか?」


辺りを見渡しても何の気配もなく、誰もいない

とりあえずと称して、私はアッシュの部屋に向かった



「…この感覚は?…」


アッシュの部屋に近づく程に感じる、本能的な悪寒…
だが、どうにかする手段などなくて

私は部屋の扉を開けた…


「……っ!?アッシュっ! 貴様、何をしている!」


部屋に入った私は叫ぶしかなかった

なぜなら、呆然と立ち尽くしているアッシュの傍に…微動だにしないスマイルの姿が…


「スマっ! スマイル 目を醒ませ!」


先程の本能的な悪寒はコレを指していたのだろう

スマイルの躯に触れるもいつもより冷たくて…



もうどうしようもないのは明白だった





.
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ