Clap

□Pillow talk
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肌と肌とを合わせること。

とっても恥ずかしくって

とっても気持ちのイイコト。




 Pillow talk






「ぅ、ん…」


ぴったりと寄り添っていた身体が動いて、私は目を覚ました。

昨夜の名残の心地よい身体の重さは、まだこの幸せな時間から醒めたくない、と訴えている。


「ああ、起きちゃった?…って、くすぐったいってば」


離れていこうとするその肌がいや。もっとくっついていたくて、胸にあてていた手を背中にまわして、ぎゅうっと抱きよせた。

抱き心地のよい、がっしりとした胸板と、頬に触れる温かい肌に、私は満足して再びうとうとする。


「くっ、可愛いなぁ…でも、そろそろ起きない?ルルちゃん」


ひっつけた頬が、すこしかすれた声を直に伝えてくる。それと同時に無防備な私の背中を大きな手のひらが、つうっと腰まで撫でていく。


「あんっ…や、だめ…」

「本当にルルちゃんって、性質悪すぎ…今のはそういうつもりじゃ無かったんだけど、その気になってくるよ?」


起き切らない身体が彼の感触を素直に受け入れて、びくり、と反応する。それに気を良くしたのか、その手はより下へと伸びていく。

その手から逃げようと身体を丸めようとすると、すぐにそれも足を絡められて阻止されてしまった。

絡む足がしっとりと、明確な意思を持って腰を押しつけてきた。


「きゃっ…ア、アルバロっ!!も、やだぁ…」

「なーんてね、冗談だよ。流石にこれ以上しちゃったら、ルルちゃん壊れちゃいそうだし」

「〜〜っ、馬鹿っ!!」


足の付け根に感じた熱い彼に、ぱちっと目が覚め、慌てる私に、アルバロは悪戯にウィンクをして身体を離した。

去っていくぬくもりに、本当はまだすがっていたかったけれど、しっかりと醒めてしまった意識では恥ずかしくってできるわけがない。


「さて、と。…ん、どうかした?今朝のルルは積極的だね。あんまり見られるとちょっと恥ずかしいんだけど」


ベッドから降りようと身を起こしたアルバロを名残惜しくて見つめていると、その視線に気づいた彼がこちらに振り向いた。

もちろん彼も私も一糸まとわぬ姿。もとより昨夜はお風呂に入っていたところを拉致されたのだ。落ちているのはアルバロのバスローブだけ。


「ご、ごめんなさい。なんでも…」

「嘘。寂しいんでしょ?コーヒー入れてくるだけだよ。すぐ戻ってくるから『そのまま』寝てて?」


俺も、もっとルルの肌に触れていたいから。

そう耳元で囁かれて、顔が熱くなった。





 "Pillow talk"

 明るい光と、真っ白なシーツ



  

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