Clap

□僕の夏休み
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寄り添う肌は確かな熱を持っていて、クーラーの効きすぎたこの部屋だからということもあるけれど、ずっとひっついていたい。

いたいんだけど…あまりにもこれは不健全だと思う。

 





   僕の夏休み


 





 
「ん…起きてたんですか」

「いま、ね。私、シャワー浴びて…っ!!」

「行かないで…もう少しだけ、あなたを感じていたい」


ベッドから起き上がろうとした途端、私の身体は再び彼の腕の中に引き戻されてしまった。

そっと包みこむように、私が嫌だと思えば簡単に逃げ出せてしまえる腕の強さは彼の不安なのだろうか。


「もう…エストったらそんなことばっかり言って。せっかくの夏休みなのにずーっとこうしてベッドの中じゃもったいないわ」

「…そうですか?僕はそうは思いませんので」



――夏休み


ひさしぶりに二人でゆっくり過ごせる時間がとれたのに、部屋から…どころか、エストは一日中厚いカーテンで光を遮って、ベッドからもまともに出させてくれない。


「エストったら………ゃぁっ!!」

「こうしてルルに好きなだけ触れていられる…それのどこがもったいないんでしょうね?」


ただ背中にまわされていた腕が意図をもって背骨を腰に向かってなぞっていく。

何度も高められ、慣れた身体はその感触に素直に反応してしまう。


「エストっ!!も…やだってば…」

「どうしてですか?明日も、明後日も、その次も休みでしょう。我慢する理由なんてないですよね…?」

「だから、って…も…っ、んぁ…おかしく、なっちゃう…」


抵抗する私を簡単に抑え込んで、エストはどんどんと私の身体を熱くしていく。


「おかしく、なってください。僕はとっくにルルのせいでおかしくなってるんですから…」









   とけていくのは夏のせい…?
 
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