with love
□mirror
3ページ/4ページ
+おまけ。
そうして、ベルちゃんを撫でていると、珍しく言い淀む男鹿に出会った。
「…俺も、まぁ、その…なんだ、うぅ……っ…」
けど、そんなことを考えている場合じゃないのかもしれない!
「"う"?…傷が痛むの!?そう言えば顔も赤くなってるし、やっぱり今日は安静に「ダァアーッ違う大丈夫!全然大丈夫だ!!」
「…本当に?」
「お、お前に嘘吐いたって仕方ないだろがっ。」
見れば見るほど頬が赤くなっていってるけど…大丈夫なのかしら?傷口が熱を持ってるんじゃ?
いや、でも男鹿は大丈夫って言ったわ。それに、強くなりたいとも。
「わかったわ…でも、傷口開いたらさすがに言いなさいよ。」
「…わぁーってるよ。」
なぜか不貞腐れたような投げやりな返事だけど、それでも、こいつは嘘を吐くやつじゃないから。
そう思って勢いよく腰をあげれば、隣りの男鹿も立ち上がる。
「よし、じゃあ再開しますか!」
「おう、何でも来やがれ!」
…このとき交わった視線に、不覚にも"やっぱり好きだなぁ"と感じてしまったことは私だけの秘密だ。
fin.
("嬉しい"なんてゆうキャラじゃねぇよなぁ…俺)
+茅伽様へ!