with love

□rescue me
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この狭い病室で。
この脳髄に刻み込まれた、海の底のような記憶に蝕まれてしまうはずだった。


『秩序』

父が、僕が求め続けた唯一のそれは、わかりやすいほど安心できる腕。縋るのはとても楽で、その腕にいつまでも包まれていたかったんだ。
そうすれば1人にならなくて済む。1人で生きなくていい。
けれど…本当は、そこに秩序なんてものはなくて。あったのは、偽りの秩序のみ。

だから、誰も救えなかった。
そして、誰も救えなかった僕に、救いなんてあるはずもない。


ただ、沈んでいくだけだったんだよ。



でも、君は。

君は、僕を照らすように、笑った。




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rescue me
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