妄想コネタ
思い付いたネタとか萌えとかたぎる心とかどうしようもない妄想とかなんかぐだぐだしたもの。
あったり無くなったりするかも
ハピビア戻り口
◆妙
まあまあいいワインをもらった。
一人で飲んでもいいけれど……
「ワインって、一人で飲もうと思わないものなのよねぇ」
妙は頬に手をあて、小首をかしげる。
ビールや日本酒は、独りで飲む姿を想像できるが、ワインは不思議と誰かを探してしまう。
「新ちゃんは、未成年だし。神楽ちゃんも……。おりゅうちゃんは、日本酒派だったわね」
しかも、かなり硬派に。
「九ちゃんは、弱いものね〜。日輪さんは止めたと言ってたし」
その気であれば、他人の都合などお構いなしに振る舞う妙だが、基本は気遣いやでもある。
「どうしようかしら」
2015/06/25(Thu) 01:05
◆陸奥
コンビニは、いい。
どんな時でも明るく、誰にでも門戸を開く。
「やっとれんちゃ」
冷蔵ケースの扉を睨んで呟く陸奥に、隣でイチャイチャ絡み合うカップルの男がビクッとひきつった。
連れの女を促して、さりげに離れていく。
彼らの事を言ったわけではないが、うっとおしい事は事実なので瓢箪から駒というところだ。
ガッと扉を開け、ダイコクビールのロング缶をつかむ。
今日ぐらいは本ビールを許そう。
「そうじゃ。なんぞワシが発泡酒にせなならん」
二本買ってやれ。
陸奥はやっかいな取引を、やっとまとめたところだった。
本来ならあのクソモジャが出向くはずだったのに、直前で行方をくらましたのだ。
ブシュウウウ!!
苛立ちまかせにプルトップを押し込む。
コンビニの前で仁王立ち、喉をそらして一気にあおった。
2015/06/25(Thu) 00:29
◆双忍
「夏休みの予定はあるかい?」
「いや、変わらず学園に残る」
「では、僕の家に行かないか?」
「ら、雷蔵……」
それは私をご両親に紹介してくれるっていう!
「そういうネタは要らないよ」
「デスヨネー」
「もちろん君が誘ってくれているのに断る理由など無いね」
「ありがとう。うれしいよ」
「美濃か。なかなか遠いが、なあに。上級生ともなれば」
「あ、今回は街道をつかうよ」
「それはまた、どうしてだい?山伏道を通った方が早いだろう」
「もうひとり、誘うのだからさ」
「おや、それは」
2013/04/09(Tue) 11:38
◆no title
建国妃アリアナ
恩寵の君ファーナムタ
大賢者ルシュティカ
三大聖女
あやかって名前をつける親が多く、一クラスに一人はこの名前の女の子が居る。
2013/04/05(Fri) 23:13
◆土方さんはにくまん(マヨネーズかけ)。山崎はスライムまんとかベルギーチョコまんとか流行りものそう。
おま……、なに食ってんの。
うわぁと聞こえてきそうなぐらい、内心に正直な顰めっ面。
夜食に買ってきたにくまんにかぶり付いた時だった。
自室から出てきた副長は、俺の口許にある濃い緑の物体を見つけた。
アメーバまんです。この緑色はあ……
いや、そういうことはいい。
説明を拒否られた。
別に変なもんじゃないっすよ。
いいよ、お前はもう。俺に見えないところで食え。
副長のマヨに同じことを返したい。
だがそれは秘めておく。
ふつーのにくまんもありますよ。
ん。
のそっと縁側にしゃがんで、差し出したコンビニ袋を受け取った。
冷えてる。
買ってきたばっかですって。
湯気でねぇじゃねーか。
アレがいいのに。
ぼんやりと呟く副長は、だいぶ疲れているようだった。
すいません。いまのところこれといった証拠がでてきません。
ああ。
あやしい人物との接近も、おぼしき行動も見えません。
ああ。
副長は気のない感じに、湯気の出ないにくまんをちぎって口に運ぶ。
こんど、屯所でつくりましょうか?
ああ。……ん?
にくまん。
は?作れんの。
俺と、手のにくまんを交互に見る顔が、すこし精気を戻している。
むかし潜入してた中華料理屋でつくってたんで。
何でもできんなおめーは。
いやいや。副長に比べたら出来ない事の方が多いですよ。
嘘つけ。
のこりの欠片を口に押し込んで、副長は自室に戻った。
扉の隙間から、散らかった部屋が覗ける。
帰ってこれた頃にはどうなってんだアレ。
早く終わらせないと。
俄然やる気を奮い起こして、戦地に戻ることにした。
2012/12/22(Sat) 01:44
◆銀さんはあんまん。お妙さんはピザまんとかだろうか。
コンビニの前で妙と会った。
あんまん買ってくれ、と言うと、おもしろい事を聞いたというように、ころころ笑った。
ご自分の頭を食べればいいじゃない。
いや銀さんみんなのヒーローじゃないからさ。頭食えねーよ。
ふっ、と妙の笑顔が消え、しょうがないとでも言いたげな、覚めた顔を見せる。
あ、呆れられた。
いつもの事だが、近しい理由が思い当たらず少し怯んだ。
あんまんを希望したぐいでは、もはや呆れはしないだろう。
どれだ?
最近は大きな事件も無かったし、妙に気を揉ませるような事は無かったはずだ。
ちょっと待ってて。
狼狽える俺を置いて、妙は店の中に入っていった。
目的のものらしい、化粧品(多分)を手にしてレジに向かうのを、店の自動ドアの前でぼんやりと待つ。
出てきた客が胡散臭げに見て、小さく邪魔なんだよと呟いたが、そのまま突っ立っていた。
2012/12/22(Sat) 01:16
◆しろさこ
無理矢理起き上がろうとして、そのまま撃沈した左近に、おろおろと四郎兵衛がすがる。
「二日も意識が戻らなかったんだよ」
急に動いたりさせないようにと、新野先生にも言われているんだな。
大丈夫?辛くない?
必死に左近の背中をさする四郎兵衛に殺意が沸いた。
イラァ……
この野郎。
「…………よ」
「え?なに?あ、お水っ??」
みずみずと騒いでその辺のものを蹴り散らかしている四郎兵衛は、すっかり元気なようだった。
左近が、最後に見た、四郎兵衛とは違って。
ぎり、と布団を握りしめた。
覚えている。
どんどん冷たくなっていく肉の温度を。
2012/10/19(Fri) 22:22
◆銀妙とそのほか
唐突にわけもなくいつ湧き出したのかも知れないよくわからないものが彼女の中をぐるぐると、いや、ぐわんぐわん。横、横、前、斜め、天上天下。引っ張られ、放り出されそうなわけの解らなさ。これが自分の中から溢れだしてくる。
どうしたらいいの。
でも、ああもう。甘んじて受けて。
ぐちゃぐちゃにしたい。
ぷっと膨らませた頬に力を込めて、笑い出さないように。
ああでも、かじりつきたい。
まあ、他所から見れば、
「あ、姉上ッ?な、なにして……。うおおおおお!坂田ァァァァァ!てめっ、姉上になnwぉうぐ!」
「ちょ、誤解!誤解だからね!つーか、俺が危険っ!」
「姉御たのしそうアルなー。いいなー。私もやっていいか?」
「ちょまっ。来んな神楽っ。おま、シャレになら、おげっ」
ああ、大好きよ銀さん!
2012/10/18(Thu) 19:40
◆成長しろさこ
「しろ、べ……?」
「よかった!よかったんだな。左近……!」
涙をためて、歯を食い縛る四郎兵衛の顔があった。
「ど……」
どうしたんだ、お前。
そう呼び掛けようとして、喉の奥がひきつれるように痛むことに気づいた。
「あ……」
喉の痛みに気づくと、全身がもったりとして節々が痛むことにも気がついた。
どうしたんだ僕。
四郎兵衛がぎゅうぎゅうと左近の左手を握り締めてくる。
よかった、よかったと何度も呟いて、左近の手を自分の胸元に抱きこんだ。
痛い。
左近は眉をしかめ、ふっと気づいた。
がっと起き上がろうとして、力が入らず崩れる。
「さこんっ。ね、寝てなきゃだめなんだなっ」
2012/10/10(Wed) 14:35
◆成長しろさこ
もったりとした空気だった。
まっくらで、何も見えない。
どこだここは。
左近はあたりを見回そうとするが、なぜか体が動かない。
どうしたんだ?
首すら動かせないなんて。
手をあげようとする。足を進めようとする。
動かない。
どうして?
どうして?
いったい。
何が。
苦しい。
動けない。
息が。
「さこんっ」
闇が、切り裂かれた。
2012/10/10(Wed) 14:24
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