僕らの姫
□ユノが拾ってきたもの
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ジェジュンの驚いた声に、ほかのみんなもリビングへ集まっていた。
説明は後だ。
ソファーの端に腰をかけ、そのままくるりと左向きになる。
オレはゆっくりと屈みながら、肩にしがみついている腕をはずしていく。
その腕の主を、急にソファーに打ちつけることがないよう頭に右手を添えそっと降ろした。
ふぅっ…
オレが一息つこうとした瞬間、
「どういうことか説明してよ。」
さっきからずっと、じーっとこっちを見ていたジェジュンが口を開いた。
みんなも、訳がわからないという顔でオレの言葉を待っている。
そんな中ひとりチャンミンだけが、冷ややかな目でオレを見ながらこう言い放った。
「ヒョ〜ン…
いくらタマってるからって、それはれっきとした犯罪ですよ?
知ってる?日本ではそれ《誘拐》って言うんですよ。」
『お、おい、待て!
オレは善意でっっ…!』
慌てて否定してみたものの、みんなから向けられた視線がイタい…