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□ごちゃまぜカウントダウン企画
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「、ん………」


久しぶりの休みの日。いつもならアイツの声で起こされるのに、今日は妙な暖かさで目が覚めた。
この時期、布団の中と言えど朝方にこれだけ暖かいのは珍しい。

何とはなしに頭を左に向けると、驚く程あどけないアイツの寝顔とご対面。思わず唇に近づこうとしやがった俺の身体は、理性が無理矢理止めた。


「………無防備すぎるぞ馬鹿、」


いくら結婚してから多少の時が過ぎたからと言っても、俺だってまだ若いわけで、………朝っぱらから何を考えいるんだ俺は。
邪な考えを頭から追い出し、ぴったりとくっついたままスヤスヤと寝息を立てる可愛い奥さんの髪を、そっと撫でてみた。さらさらと絡まりもせず解けていく。相変わらずいい手触りに、つい何度も何度も撫でてしまう。


「………んぅ」
「っ、……」


いきなり擦り寄せられた身体に、思わず手を引いてしまった。
すると、緩みきっていた顔が不満そうな表情になり、もぞもぞと更に擦り寄ってきた。
………これはあれか、据え膳とやらなのか。もしそうなら食わないわけにはいかないのだが。なんせ、男の恥なんだからな。
それでも、一応最終警告はしてやる。出来る限りの小さい声で。


「……おい、起きろ。これが最終警告だぞ」
「、ん…?」
「起きないなら俺の好きにさせてもらうからな?」
「んんぅ……ん、」
「……いいんだな?」
「ゃ、」
「……あっそ」


どうやら、俺の奥さんは防衛本能だけは強いらしい。爆睡してはいるが、今のは明らかに否定だ。


「………今日だけ、だからな」


似たような台詞を前にも言ったことを思い出しつつ、華奢な身体を抱き寄せて、久しぶりの二度寝を決め込んだ。



『君がいる日の朝寝』


(柔らかな温度)(安らかな寝息)
(微睡んだ頭で)(悪くないな、なんて)




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