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□ごちゃまぜカウントダウン企画
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ふと目に入ったアイツの指先が真っ赤で、思わずその手を捕まえていた。


「せん、せ…?」
「、あ、わり…冷たそうだったからさ」


きょとん、と俺を見上げてきたアイツは、鼻の頭も真っ赤で。
あー、やべ。見てるこっぢ寒くなってきた。
しょーがねぇ。あっためてやるか。


「ちっと熱いかもだけど、我慢な」
「はい?…って、ちょ、せんせ…?!」

捕まえた細い手を自分の口元まで持ち上げて、思いっきり息を吹き掛けた。


「あ、熱…」
「でもこれぐらいしないと、お前の手、霜焼けになるぞ?」


少し逃げようとしている手をぎゅっ、と握り直して、綺麗な指先を俺の太い指先でにぎにぎと包んでみた。


「あったまれーあったまれー…」
「あはは、先生の手、あったかいですねー」
「おー、よく言われる」
「さすが子供体温ですね」
「何か言ったかー」
「い、痛いです先生!」


余計な一言がつくのがコイツの悪い癖だよなぁ。まぁ、そんなところも可愛い…って、これは惚れた弱味だろうか。


「先生、」
「んー?」
「……あったかい、です」
「……そか、よかった」



ふんわり笑ったアイツの笑顔に、キンキンに冷やされた頬と耳が熱くなった気がした。



『つないだぬくもり』


(俺からお前へ)(お前から俺へ)
(そうしてまた)(つなぎゆくここちよさ)


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