炎の使い手冒険記
□一章：ｳﾞｧﾝｽ伯爵領の聖女＝ニクス嬢(救世主)降臨
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家出後レイナ姫はまず、よう分からんが、とりあえず足を滑らしてズッコケてノックダウンしたらしい。
ザコモヒカンやサモトや、究極の激愛戦士：ヌメリ卿あたりに拾われたらどえらいことになる上、ｸｲｰﾝｽﾞﾌﾞﾚｲﾄﾞの物語自体が速攻終焉する緊急事態であったが
運よく聖女＝ニクス嬢に拾われた。
ニクス嬢は、自分の明日さえ分からない、貧しく辛い生活を送っていた。
にもかかわらず、レイナ姫を拾って介抱してあげたのだ。
レイナ姫がノーマネーで旅に出たとは考え難く、幾らか所持金はあっただろう。
並みの貧民だったら、身ぐるみ剥いで放置だろう。
だがニクス嬢は貧しい暮らしの中でも、人間の心を失っていなかった。
いや、失っていないなどという言葉では生ぬるい。
帝都の聖女など足許にも及ばない聖女といえよう。
絵を見る限り、何やら薬のような物までこしらえているではないか!!!
何と心優しいのだろう。
貧しすぎるが故、自分の母親は救えなかったニクス嬢。
だから、これ以上誰かの涙は見たくない。
みんなに笑顔でいてほしい。
だから、見ず知らずのレイナ姫にも慈悲を与えたのでしょう。
それにしても、ニクス嬢の服装は酷い。
びんぼっちゃま並みです。
野郎なら別に問題ないけど、こんな美少女がこの劣情をそそる格好では…
さぞかし酷い目に遭ってきたに違いない。
でも、ニクス嬢の体つきは…我々の知るあのセクスィボディではありません。
これは一体…。
その理由は作画ミスではなく、すぐ明らかになります。