☆Request
□☆或兎様へ
1ページ/2ページ
「ぬんぬぬんぬんぬ〜ん♪」
僕が保健室を出ると、聞き覚えのあるお気楽な鼻歌が聞こえた。
「あ、もじゃめが・・・じゃなかった。水嶋せんせー」
「・・・君、また言おうとしてなかった?」
「ぬはは・・・きっと気のせいだ!」
「はぁ、そういうことにしておくよ」
「(ほっ)ていうか、なんでこんなんとこにいるんだ?」
「ん?」
「だって、ケンシュウ期間おわったんだろ?」
「あぁ、もうすぐここの入試でしょ?手伝いで呼ばれたんだ」
「ほうほう。要するに素足隊長の雑用係ってことか?」
「まぁ、簡単にいえばそうだね」
それだけのために来たのではないけれど。
「ぬっはは〜!水嶋せんせも大変だな!」
「そうだよ。琥太にぃったら暇人は手伝えってうるさいんだ」
「俺もそらそらに同じようなこと言われる〜」
「君の場合は自業自得だと思うけど」
「ぬぬぬ〜 水嶋せんせーまでそんなこというのか!?俺泣いちゃいそ〜」
「おーい翼〜!早く生徒会室に来いよー!?」
「あ、ぬいぬいの声。はーい、今行く〜!」
「会長も忙しそうだね」
「入試会場は生徒会が設定しなきゃいけないからな!今日も打ち合わせビッシリでぬぬ〜」
「よりによって今日もあるの?パーティとか好きそうだけどね、あの会長」
「パーティ?」
「あれ?もしかして忘れてたりする?」
「んが?今日ってなんか記念日なのか?」
ダメじゃないか、そんなきょとんとした顔して。