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□☆或兎様へ
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「ぬんぬぬんぬんぬ〜ん♪」



僕が保健室を出ると、聞き覚えのあるお気楽な鼻歌が聞こえた。



「あ、もじゃめが・・・じゃなかった。水嶋せんせー」

「・・・君、また言おうとしてなかった?」

「ぬはは・・・きっと気のせいだ!」

「はぁ、そういうことにしておくよ」

「(ほっ)ていうか、なんでこんなんとこにいるんだ?」

「ん?」

「だって、ケンシュウ期間おわったんだろ?」

「あぁ、もうすぐここの入試でしょ?手伝いで呼ばれたんだ」

「ほうほう。要するに素足隊長の雑用係ってことか?」

「まぁ、簡単にいえばそうだね」




それだけのために来たのではないけれど。




「ぬっはは〜!水嶋せんせも大変だな!」

「そうだよ。琥太にぃったら暇人は手伝えってうるさいんだ」

「俺もそらそらに同じようなこと言われる〜」

「君の場合は自業自得だと思うけど」

「ぬぬぬ〜 水嶋せんせーまでそんなこというのか!?俺泣いちゃいそ〜」


「おーい翼〜!早く生徒会室に来いよー!?」

「あ、ぬいぬいの声。はーい、今行く〜!」

「会長も忙しそうだね」

「入試会場は生徒会が設定しなきゃいけないからな!今日も打ち合わせビッシリでぬぬ〜」

「よりによって今日もあるの?パーティとか好きそうだけどね、あの会長」

「パーティ?」

「あれ?もしかして忘れてたりする?」

「んが?今日ってなんか記念日なのか?」




ダメじゃないか、そんなきょとんとした顔して。



  
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