キョン

□、
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今日も彼女の後ろを歩く。
北高へと続く急な坂を大勢の生徒がぞろぞろ上る中、しっかりと彼女をマークする。

あわよくばパンツが見えたりしないだろうか。いかん、考えただけで下半身が元気になりそうだ、忘れよう。





学校に到着して、上履きに履き替えて教室へ向かう。
その間も彼女の数歩後ろを歩いて共に階段を上る。
あわよくばパンツが…見えてしまった。毎日こうして彼女の後ろにいるが久々のイベントだった。嬉し過ぎるが朝から下半身が元気になるのは非常に不味い。


呼吸を整えながら彼女と同じ教室に入り、ハルヒの前の座席に腰を掛けた。






「アンタ、毎日毎日あの子と一緒に教室に来るわね」

「言われてみればそうだな
…偶然じゃないのか?」

「ふうん…」



興味ない、という様子で窓に視線を遣るハルヒ。
全く、おどかすんじゃない。俺が謀って***と同じ時間に通学しているのがバレたかと思ったじゃないか。



浅く溜息を吐くと、始業の鐘が鳴って先生が教室にやって来て授業が始まる。

遠慮なく斜め前方にいる***を視界に入れることが出来るここは特等席だ。

真剣に先生の話に耳を傾ける***が可愛くて仕方がない。萌える。


ぼうっと眺めていると、ハルヒが俺の背中をシャープペンシルの先でつついた。
突然の出来事にガタンと机を揺らすと消しゴムが彼女の足元へと転がり込んだ。


 
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