深淵シリーズ短編集

□告白
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「サクラ、最近音耶に変わったことはなかったか?」
 技術班班長に就任してから間もないある日のこと。
 本邸に遊びに来ていたサクラにシカマルが思い出したように訊ねてきた。
「? 別に代わったことはないわよ。何か心配事でも?」
 シカマルが訊ねてくるくらいだ、何か重要なことなのではないかと表情を改めて聞く体勢をとったサクラだったが、シカマルは珍しく歯切れの悪い様子で、それならいいんだと話を打ち切った。
 一体なんだったのかわからないままその時はうやむやにしていたのだが、その理由が数日後、意外な所で判明した。

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