短編
□押して駄目なら蹴り倒せ
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「ちっ、ここをあけるのは難しいか」
ナルトは押しても引いてもびくともしない扉に舌打ちして座りこんだ。
最初は面白半分に始めたことだった。
なのにまさか自分が閉じ込められることになろうとは。
暗部総隊長の地位につき、里最強と言われているこの自分が。
「さて、どうするか……」
力技でやろうが武器を使おうが術を使おうが全く開かない扉。
これはシカマルが気付くのを待つしかないのだろうか。
だがそれでは自分が何をしていたかすべてがばれてしまう。
何を言われるかわかったものじゃないからそれは避けたいのだが。
「……はあ」
ナルトはらしくもない葛藤を抱えざるを得なかった。