黒髪の少女。

□キンキラキンと黒。
3ページ/7ページ


「うふふ♪上手く巻けたわね♪ルシュリユ♪」

「はぁ…はぁ…

ここ…どこ…?」

セクシークィーンが辺りを見回す。

「森ね!!!!!」

自信たっぷりで、彼女が言った。

「まぁ、少し歩けば道に出るでしょう♪
その間は、ルシュリユと一緒にいられるわね♪」

「はぁ…」

彼女達がゆっくり歩いていると、なんだか甘い匂いがしてきました。

「あら?あれは何かしら…?」

ツェリ様が走る。

太ももが露になるが、そんなことは気にしていないようだ。

「まぁ!!!」

ツェリ様とルシュリユが目にしたのは、すべてがお菓子でできた赤い屋根の家だった。

「ステキ♪ルシュリユ、お腹空いてない??
食べましょうよ♪」

「え…?」

ルシュリユは、困惑していた。

ルシュリユは知っていたのだった、その物語…

『ヘンゼルとグレーテル』を!!

「ツェリ様…だめだよ、この家は魔女のお家なんだよ…?」

「あら!私だって魔女よ!!!
しかも魔王なんですもの、誰も私には敵わないわ!!」

ツェリ様は、構わず家を食べていた。

確かに、美味しそうだ。

甘ったるいクリームの香りを嗅いでいるとくらくらする。

ルシュリユは近くにあったケーキを一口つまんだ。

口の中で広がる甘さに、ルシュリユは耐え切れなくなった。

次々と、ケーキを口へ運ぶ。

そして、最悪の展開が待ち構えていた。

「あら??あなた達、私の家を食べましたわね????」

魔女が、クッキーの扉から出てきた。

そして、もっと驚いたのは、その魔女はツェリ様そっくりだったのだ。

「…????」

ルシュリユは混乱した、悪い魔女がツェリ様で、良い魔女もツェリ様…?
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ