黒髪の少女。
□まっさらなしろ
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息を飲んで目を覚ます。
記憶がぼうっと虚ろで、靄がかかっている。
なんだ…あれは。
古い思い出を掘り起こされて気が立った。
彼女の体は死んでしまった。
彼女を助けようと足掻いた結果、彼女は寿命を使い果たした。
彼女は最後まで僕を嫌っていたような。
今でも僕を嫌っているような。
思い出すことさえ困難なほど錯乱した状態だ。
今も昔も。
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