□そうなることが怖くて・・・ だからそうならない様に―――
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「ハァ、ハァ・・・。」

「夢・・・・  かぁぁああ!!??
何でこんなとこにオメーがいんだよ!!」

あまりに急で、しかし意味の無い・・・とは言い切れないようなリアルな夢に耐え切れず、目を覚ました。

しかし、目を開いた目の前にあるのは



いや、銀色と言った方が正しいかもしれない。

しかし、先程現れた夢よりはもっと表現し難い「何か」がある気がした。


「いや、何かお前大丈夫か?
魘されてたぜ?」

と、その銀色の男は頭を掻きながら、外から見たら全然心配してないような、むしろこっちに殺意を湧かせるような言い方で言葉を掻けて来る。


「魘されてた? 
そんなんどーでもいいから、俺の質問に答えろや(怒)」

「そんなんどーでもいーじゃん。
アレだよ。
何か、こう、愛のPower的な?」

「何それ。何でパワーの所、発音いいんだよ。
なんか一々腹立つなコイツ」

「まぁ、いーじゃん。
それより俺の質問にも答えろや。」

「お前に心配される程俺はヤワに出来てねぇ。」

「チッ」っといつもの癖の、舌打ちを混ぜながら質問に答える。

「何か変な夢でも観てた?」
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