□暗闇
1ページ/2ページ


外から子供達の声が聞こえてくる
本当なら今は3時間目の授業中

昼間は暗闇に包んだ自室に身を隠した

考えるのは12月までの私
手探り状態で探した友達と居場所
怒らせること多かった私の傍に居た人達
威嚇する私を優しく温かく包む空間

でも私にはもぅ関係ない
戻れないあの場所
悔しさ 切なさが
体中にまわって苛立ちになる
感情任せに冷えた壁
殴っても現状は変わらない
私の不甲斐なさに涙が流れていく


夜は疲れた体連れて一人街に出て行く

5月から続けてきた
もう一つの私の顔
何もかも考てはいられない
忙しいバイト
前はきつくて嫌いだったなぁ
何てふと思い浮かぶ
今は孤独忘れられる

同期生の笑顔見るたびに
学校で私の帰りを待つ友達と重なる
もう忘れるって
何回も言い聞かせて
涙も 声も 顔も頭の片隅に追いやった
今じゃ僅かに覚えてるくらい

夢の中でしか会えない
意地張って無理した笑顔
みんな私が学校行ってない事知ってるのに
無意識にいかにも
今日の出来事のように
友達の事話す私
周りから見れば
『哀れな私』だよね

気付いてるけど今は
上辺だけの優しさでも
触れていたい


バイト帰りのバス待ち
学校の様子が気になって
いろんな人に電話する事が
日課になってきた
担任の愚痴を聞いても笑っている

心配してくれる人
離れていても支えてくれる人
本当に感謝してる
心から『ありがとう』
伝えたい
私は元気で過ごしているよ
きっといつか温かな輪の中に
戻っていけるから頑張るよ
その日まで待っていてね
今夜も夢の中で会おうね
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ