詩
□鼓動
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歩く、歩く
何所までも歩く、限りなき大地の向こうへ
穏やかな景色が浮かぶ、懐かしき思い出のように
歩く、歩く、この命尽きるまで
逃げる、逃げる
止まることなく逃げる、自ら造った恐怖に背を向けて
幼いころに垣間見た、真夜中の恐ろしき悪夢のように
逃げる、逃げる、自らの罪、その幻影消えるまで
駆ける、駆ける
希望に満ちしその足で駆ける、輝きを放つ未来に向かって
名誉も、富も、命すらも、全てをなげうち前へ進む
未来へ、光へ、自らの望んだ、あの場所へ
いつ辿り着くとも知れぬその道を、ただひたすらに駆ける
だが、後悔はしない
それが自らの選んだ道だから
終わりは誰にもよめない