□夢から覚めても
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いつも行く道に列車が来ない
道の線路が消えていく
時は過ぎ去り記憶は薄れ
あの楽しき景色はセピア色

もう過去には戻れない
あの場所あの時あの世界
風受け走ったその大地
今吹く風は知らない風に

夢から覚めて寂しくて
一人になるのを恐れてた
現実逃避の寒い朝


いつも行く海に船が来ない
霧の汽笛が消えていく
時は過ぎ去り記憶は薄れ
あの楽しき景色はセピア色

もう過去には戻れない
あの場所あの時あの世界
波受け舵きるその海は
夕日を受けず闇の中

夢から覚めて涙して
戻れぬ事実が突き刺さる
癒しの夜が明けていく


いつも行く町に友が来ない
明るい声が消えていく
時は過ぎ去り記憶は薄れ
あの楽しき景色はセピア色

もう過去には戻れない
あの場所あの時あの世界
語り騒いだその町は
人の影無き場所になる

夢から覚めて思うのさ
「楽しかったな」
そしてその思いを糧に
今日もまた家を出る
悲しくても
寂しくても
次の楽しさを求めて

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