Main

□もう少し
1ページ/3ページ


それはもう
何からはじまったのかさえわからない、何か些細なことだった気がする。

いつも通りな日だが
少しだけお互いにイライラしてた。…気がする


「もうなによっ!!シカマルなんか嫌いっ!!」

いつものことだった
ちょっとした喧嘩

いつも
いのがキレて
めんどくせぇから俺が謝って

いつの間にか
喧嘩した雰囲気なんてどっかいってる

でもその日は
俺は何故かイラついてた
んで、言ってしまった

「はぁ?俺だってお前みたいな我が儘女大嫌いだよ!消えちまえっ」

売り言葉に買い言葉

ちょっと言い過ぎた
と思った時はもう遅くて
前を向けば

目を見開いて
涙一杯浮かべて
傷ついた顔したいのがいた

「……っ」

何も言わずに
俺の部屋から駆け出していった。


その泣き顔は
どんな言葉を言われるより、胸に深く響いた
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ