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□もう少し
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それはもう
何からはじまったのかさえわからない、何か些細なことだった気がする。
いつも通りな日だが
少しだけお互いにイライラしてた。…気がする
「もうなによっ!!シカマルなんか嫌いっ!!」
いつものことだった
ちょっとした喧嘩
いつも
いのがキレて
めんどくせぇから俺が謝って
いつの間にか
喧嘩した雰囲気なんてどっかいってる
でもその日は
俺は何故かイラついてた
んで、言ってしまった
「はぁ?俺だってお前みたいな我が儘女大嫌いだよ!消えちまえっ」
売り言葉に買い言葉
ちょっと言い過ぎた
と思った時はもう遅くて
前を向けば
目を見開いて
涙一杯浮かべて
傷ついた顔したいのがいた
「……っ」
何も言わずに
俺の部屋から駆け出していった。
その泣き顔は
どんな言葉を言われるより、胸に深く響いた