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□悪夢
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なんなんだ
急に来て叩き起こしたかと思えば…
急に夢の話を始めやがった。
しかもその夢に俺が出てくるらしい
そして俺のせいで怖かったんだと。
俺は今から怒られるんだろうか
「---それでねー…ちょっとシカマルー聞いてるの?」
はっとなる。
聞いていなかったが、本音を言うのはダブーだ。間違いなく、無言で拳がとんでくる
「お、おぅ聞いてるぜ」
「本当にー?それでね…」
またいのは夢の話をしはじめた。
どうやら、
いつものやってる普通の任務の夢らしい。
この夢がどうやって怖くなるんだと思いながら
適当に相槌をうつ
「シカマルがね、作った作戦はいつものようにスムーズにいっていたのよ、でもね……」
「でもね?どーした?」
「私がトラップに引っかかるの、あ、ヤバいと思うんだけど体は動かなくて…」
なるほど
俺のせいってのは夢の中の俺の作戦のせいか…
なんて理不尽なんだ…
「それで、周りから沢山のクナイがとんできたわ。私はのんびり死ぬんだなとと目をつぶったの。でも衝撃は何もこなかった。変わりにシカマルの声が聞こえてきた…」
「馬鹿やろうって…そういって…倒れた…身体中にクナイが刺さってて血だらけで…頭が真っ白になって…それで…駆け寄ろうとして…そこで跳ね起きたの」
「…」
「私ねびっしょり汗かいてて…それでなんか不安になって…気づいたらシカマルの家の前だった」
それで俺を叩き起こしたと。
「夢だってわかってたのにね、変でしょ?安心したのよ」
「ん?」
「あんたが寝てるのをみたとき。あ、よかった…生きてるって」
「…勝手に人を殺すな」
いのはちょっと笑って
「だって本当に怖かったんだもの、心臓が止まるかと思ったのよ?」
「…あぁ。ゴメン」
ゴメンってのも変だろうと言ってから思った。なんだか申し訳なくなったんだ
「大丈夫だ、俺は死なねえぇから…絶対に」
「…あったり前じゃない。」
私を置いて死ぬなんて許さないんだから