■物語□
□K 〜君を想い続けた中学校生活〜
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いよいよ文化祭の日。
文化祭のときに観覧席が君のななめ後ろだった。
だからたくさん話した。
劇とかの合間に君は私に方を向いてくれて。
他愛もない話をした。
合唱コンクールで名札がいるのに名札がなくて、新しい名札を友達が持ってるのをもらって、君は私を見ると「書いて」と渡されて。
最初は変に緊張して拒否したけど。
君があまりにも睨みつけて来るものだから仕方なく書いた。
そういえばだいぶ前も集金の封筒に名前書いてって言われたっけ?
大好きな君の名前を書きながら思った。
そんなことを考えるから、書いてる時もずっと緊張してすごい字が歪。
それからずっと君の胸に私が書いた歪な字の名札がぶら下がってるのを見るたびに顔が綻んだ。
すごい幸せだった。
11月になる。
席替えがあってまた席が近くになるといいな。