ギャングキング夢小説

□【先】
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私の心を掻き乱して

貴方はすぐ横を通り過ぎて行く




貴方は知らない

私がどれ程貴方を想っているかを



貴方は知らない

私がどれ程貴方の声、表情、仕草の一つ一つを愛しく想っているかを


貴方は知らない

明るい笑顔で私の横を過ぎ去る時に、どれ程泣きそうになるのを堪えているかを



貴方は知る由もない



だって貴方にとっての私は

名も顔も知らぬ

只の通りすがり





私の声を聞いて

私の顔を見て

私の温もりを知って

私の全てに触れて



私の…存在に気付いて



私の全て

貴方はまだ知らない



心臓の音


脈の早さ


手の柔らかさ


髪のしなやかさ







貴方は 何も知らない















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