ギャングキング夢小説

□【最悪の過去 最高の未来】
4ページ/6ページ





ねェ バンコ

いつからだったかなァ…

私がこんなに変わっちゃったの

確か中学生になった時くらいだったっけ

あの頃からバンコはヤンキーの仲間入りして

暫くして引っ越していっちゃったし

私もこっちに来れたのは良かったけど


それまでの私ったら

「バンコと結婚する」とか何とか騒いでバンコの後ばっかり追いかけてた癖に中学ン時に彼氏が出来てさ

バンコに止めろ止めろって言われたのを
煩いなー何て言って振りほどいてたっけ―…







―…ッて  え?



これって…





私ちょっと 酷くないか?笑





「私ッ…!小さい頃みたいに…仲良く…ッ」
「…お前に俺の気持ちは分かンねぇよ」
「バンコの気持ちなんてッ…!言われなきゃ分かんないよッ!」
「………………」



そんな切ない顔、しないで…


私ってそんなに頼りない?

私は本当にただの幼馴染?

ねぇ バンコ…?









「お前に…いい男が来ないコト」

「…うん」

「…俺は…」







ねぇ バンコ



涙であんまりちゃんと見えないから自信はないけど





もしかして今 顔赤い…?








「俺は…嬉しい」



「…え?」






「お前に相応しい男は俺しかいねぇと思ってる」

「バンコ…」

「俺は…ヤリチンじゃねぇし逮捕歴もねぇし麻薬中毒でもねぇしオタクでもねぇしゲイでもねぇ…」

「うん…」

「…お前のことしか想ってねぇし…お前しか想えねぇ…」

「うン…ッ」

「…いつかお前が俺にまた振り向く日を待ってようと思ってたけど、やっぱ他の男の話には耐えられねぇ…」

「…………」

「お前、俺んとこにいろよ」

「……」

「お前には俺しかいねぇよ」

「………グスッ……」

「俺だけなんだよ…お前みてぇな奴を幸せにしてやれる奴なんて」







私の最悪の過去



バンコの一言一言で
埋まってく 気がした





「俺が最高の未来、お前にやるから…俺の傍にいろ」

「……うンッ…」




抱きしめられて

私はまた たくさん泣いた

最高の未来をくれると誓った

愛しい未来の旦那様に


「ありがとう」と 呟いて










最悪の過去を 
最高の未来へ

貴方は変えてくれる





END
→おまけ
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ