ギャングキング夢小説

□【最悪の過去 最高の未来】
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翌日

いつも通りの時間に起きて

いつも通りの時間に学校行って

いつも通りの時間を過ごして

いつも通り バンコの家にお邪魔した

嬉しい報告を持って

「聞いて聞いて!今日うちの学校に転校生来たのッ」
「ほぉ…」
「ンでねッそれがねッ!超男前でさ!超タイプなんだぁッ」
「へ-」

「へ-ッて!もっとお祝いしてよ〜!私がまた人を好きになったのよッ!?」
「いつものことだろ」

「〜…ッ!もういいッ!」


私の気持ちとは裏腹なバンコの冷たい態度に腹立てて 私はバンコの家を飛び出した


が。

「あ、荷物…」




財布もない
携帯もない

全部鞄の中に詰められている。


私の馬鹿。

頭に血が昇ると、いつもこうだ…

「はぁ〜…」



ねぇバンコ〜…

あんたは私の幼馴染でしょう?

小さい時の私たちは

嫌なことは一緒に泣いて

楽しいことは一緒に笑って

どんな時もずっと一緒だったじゃん


高校生になったら、もうそれもなくなっちゃうの?


そんなの嫌じゃん…


嫌じゃんか…










「嫌じゃないか――――ッ!!!!!!!!」


バンコの家の扉の前


私の気持ちのありったけをバンコに届くように願って

おもくそ扉を蹴破った
(バンコの家の人ごめん)



それを聞きつけて飛び出して来たバンコを
私の目はしっかりと見据えてる




「なッ…!」

「ねェバンコ!一緒に喜んでよぉッ!
『一つの笑顔でもう一つ笑顔が出来る』ッて言ってたじゃんッ!」
「それよりお前これは何だよッ…」
「私の気持ちの表れよッ!」
「はぁ〜…;で、何だって?」
「だからさッ!」



何だか急に涙が出てきた

私はただ一緒に喜んで欲しいだけなの。

どんな些細なことも

あの頃みたいに…





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