ギャングキング夢小説
□【Genuine Article】 -本物-
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照れたように微笑む名無しさんとガラにもないことを言った俺たちはやっと想いが伝わったことへの嬉しさの余韻に浸っていた。
…が。
ガラッ!
「おいコラ ハスキー…」
「ゲェ!ピンコさんッ!」
「キャッ!お兄ちゃんッ…」
「おぅおぅハスキー。ピンコさんの大切な妹に手を出すとはやるなぁ」
「マ、マッチョくん…ッ」
「おぃハスキー…
オマエ コロス」
「ぎゃぁぁぁああああッ!」
「ハスキーくんッ!?」
後から聴いた話だが
ピンコさんとマッチョくんは用事もトイレも嘘だったらしく、ドアの向こうに隠れて全て筒抜けだったらしい。
何でも俺も名無しさんも、お互いに想い合っていることを知っていたのに、いつまでも進展のない俺たちに痺れを切らしてワザと二人きりにした…っつーこと。
どうりで二人とも戻ってきたときにニヤけてたワケね…。
しかし俺は殴られ損だ。
ま、いーか。 名無しさんがいるし〜…♪
「ニヤけてんじゃねぇぞ ハスキー!」
「ぎゃぁぁぁああああッ!」
今度こそ END
→あとがき