□世界で1番綺麗なモノ
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「だって心臓取ったらつばき死ぬでしょ?死んだら見れないじゃない。」
「な、何言ってるの?冗談だよね?」
ゾクッ...!
つばきが俺に怯えているのにこんなに興奮する...あぁ、ゾクゾクして鳥肌が立つよ。
「やっ...怖いよ精市..やだぁ..!!」
ふと、勉強机に目をやると無造作に置いてあるカッター。
俺は無意識にカッターを手にしていた。
カチカチカチ。
「ひッ!!!そ、そんな物騒な物しまお?ねッ?」
「俺...つばきの心臓見たい。」
「いや、ぁ...こな、で....え...いやあああぁぁぁッッッ!!!」
グシャ、グチャッッ!!!!!!
グチャッ!!
ドクン...ドクン...
「あぁ、凄く綺麗だよ...つばき。これで一生一緒だね。もう離さないよ。」
ドクン...ドクン...ドクン...ドクン...ドクン...ドクン...ドクン...ドクン...ドクン...ドクン...ドクン...ドクン...。
世界で一番綺麗なモノ
(つばきは血まで甘いんだな。つばきはやっぱり世界で一番だよ。)