愛と殺意は紙一重

□ゆ
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「あ、やっぱり俺のこと知ってるんだ。さすが俺のまりあ。って言うかさすが俺。」


あれ...幸村ってこんなキャラだっけ?
学校で見た限りじゃもっと王子様的な、花とかすっごい好きで、もの優しげで、儚くて、おおらかで...。
じゃあ目の前に居るのは誰?


「って言うかこの部屋気に入ってくれた?」


「え、あ、はぇ?」


「情けない話、まりあの趣味がいまいち分からなかったからそれっぽい部屋にしてみたんだ。このぬいぐるみ何か可愛いでしょ?」


うさぎのぬいぐるみをモフモフする幸村。


「(か、可愛い...!!)」


そうだよ。
幸村は元が良いんだから黙っていればカッコイイんだよね。
本当に残念なイケメンだ。
(本日2回目。)


「ん?どうしたの?」


多少ファンシー過ぎるが可愛らしい部屋にイケメンにうさぎのぬいぐるみ。
何だか雑誌を1ページみたいな光景に思わず幸村をガン見してしまう。


「(いやー、本当に格好良い。)」


頭の中でうんうんと頷いていると、


ピトッ


「ん?」


ピトッ


「んん?」


ペチペチ


「んんん?」


あたしのほっぺにペチペチとさっきから何か当たっている。
若干湿っていて生ぬるい。
不思議に思い、クルッと振り向いて見ると今度はあたしの唇に"ソレ"が当たった。


「まりあがあんまり俺のこと見つめるから俺の息子が起きちゃったよ。責任取ってくれるよね?」


ああ、神様。
目の前の男はあなたの子供じゃないんですか?






































うかいはんは
  さかのあのひと

(こいつは絶対、悪魔の子!)(でも"コレ"のでかさはきっと神様サイズ)


 
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