愛と殺意は紙一重
□く
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そこからはもう意味が分からなかった。
「んぅッ、ぁ..やぁッ..ぁあ..。」
「ほら、気持ちいいでしょまりあ。」
「やだぁ、ッぅ..ぁ、ぁッ...。」
「フフ、可愛い。」
グチャグチャと鳴り響く卑猥な水音。
自分の意志とは関係無しに震える身体。
楽しそうな幸村の声。
もう訳が分からない。
「ひ、んぁッ..ぅん..ぁッ。」
「もう少し速くしてみようか。」
「あぁッ!..や、ぁんッ..ひぅ..ッ!!」
「ここも触ってあげる。」
「きゃぅッ!!、や、あぁ..ふッ...あぁ!」
緩急をつけながら確実にあたしを追い詰めていく幸村の指がとある部分に触れた瞬間、大きな電流があたしの身体に走った。
敏感な部分に爪を立てられ、撫でられ、弄ばれる。
「まりあ、可愛いよ。まりあ、まりあ...。」
「もッ、やぁ..んッ..ぅん..ふッ..。」
ふ、と急に幸村の指の動きが穏やかになった。
いや、動いていることには変わりないのだがだいぶ楽になったことは事実だ。
少しだけ不思議に思い、若干目線を幸村に移すと優しく微笑む幸村が目に映った。
それはこんな状況じゃなかったら見惚れてしまうくらい綺麗なものだった。
...が、次の瞬間。
「さあ、ラストスパートだよ。」
天使の微笑みとは一変。
例えるならば...それはまさしく悪魔の微笑みだ。
「え、ちょ、まっ..んあぁッ!!」
突然激しく動き出す指。
さっきまでの動きが嘘かの様に攻め立てる幸村にあたしは上げたくもない叫声を上げて身体を震わせた。
「ひゃあ、ッは..んんぅ..あぁッ...。」
グチャグチャと容赦なくあたしを攻め立てる幸村は酷く楽しそうで、それでもあたしは幸村に縋り着くしかなかった。