□世界で1番綺麗なモノ
1ページ/2ページ




「ねぇ、つばき。」


「ん?どした?」


俺と彼女のつばきは、俺の部屋でくつろいでいる。
いつもと同じ、君はそう思っているよね?


「つばきはこの世で一番綺麗なモノ...何だか分かる?」


「え?何だろう..宝石とか夜景かな?」


やっぱりつばきもそう答えるんだね。
クラスの女の子に聞いても、みんな同じ答えだった。
でもそんなモノ何か目じゃ無い位綺麗なモノに気付いたんだ...。
こんなに近くにあったのに気付かなかったなんてまだまだだな、俺も。


「俺も最初はそう思ってたんだ。だけど俺、もっと綺麗なモノ思い付いたんだよ。」


「え?それって何?」


目を輝かせているつばき。
うん、可愛いね。


「それ凄く綺麗な赤色でキラキラしてて..俺はまだ見たことないけど、今から見れるんだ。」


正確に言うと、見れるんじゃなくて見るんだけどね。


「え!?そんなに綺麗なら見てみたい!!」


「ん...それは無理かな。」


「え?どうして?」


「それはつばきの……───




































心臓だから。」


 
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ