□君が書いた式
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一週間前に実施された中間考査が返ってきた。
「....つばき、一つ聞いていいか?」
「な、何でしょう...。」
「国語100点、理科96点、社会100点、英語100点、数学...
2点ってどういうことだぁッッッ!!!!」
「ひぃぃッ!!!!」
俺様の彼女、つばきは俺様並に頭がいい。
そう.....数学以外で。
「どうやったらこんな奇妙な点数が取れるんだ!!!アーン!?」
「だ、だって数学意味分かんないんだもん!!!」
「意味が分かんねえのはお前の頭だッ!!!分かんねえにも程があんだろ!!ちゃんと勉強してんのか?!」
「してるよ!!でも、他の教科はスラスラ覚えられるのに、数学だけは全く出来ないんだもん...何でだろ。」
「...こうなったら俺様が直々にお前に数学を叩き込んでやらぁッ!!!!」
「えええぇぇッッ!!!!!」
「えええぇぇッ!!!っじゃねぇッ!!!!オラ、教科書とノート出せ。」
「やだー。」
「やだじゃねえ。」
「やーだー。」
「ほう?そんなに嫌なら来週のデートはお預けだな。」
「え?!や、やだやだ!!!」
「だったら?」
「...やりますー。」
渋々教科書とノートを出すつばき。
こうして、俺様とつばきの数学猛勉強が始まった。