愛と殺意は紙一重
□が
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「おまんの彼氏、とんだ" "じゃの。」
しんでれらの
まほうがとける
「ッ、は?」
いきなり意味が分からない。
「聞こえんかったか?」
誰もそんなこと言ってない。
「おまんの大好きな、」
なんで、どうして、
「森崎海斗は、」
やめて、やめてよ、
「ただの、」
五月蝿い五月蝿い五月蝿い五月蝿い、
「下衆い女たらしぜ「違うッッッ!!!!!」」
「違う違う違うッッ!!!海斗はそんな人じゃないッ!!優しくて明るくて、こんなあたしを好きだって言ってくれてッ...!!これ以上を海斗を貶したら許さないッッ!!!!」
あたしは感情のままに叫んだ。
耐えられなかった。
これ以上大切な海斗が、見ず知らずの他人に貶されるのが。
何処からきた情報かは知らないがそんなものに踊らされる程あたしだって馬鹿じゃない。
海斗の優しさは誰よりあたしが知っている。
「誰がなんと言おうと、あたしはあたしが知っている海斗を信じる。」
「...恋人を信じたい気持ち、分からんこともないが俺がさっき言ったことは全て事実じゃ。」
仁王がほんの少しだけ切なげに言った言葉が一瞬胸に引っかかったがあたしは海斗を信じる。
絶対に、だ。