愛と殺意は紙一重

□ぽ
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あたしはそのまま暗い闇に意識を落としていった。



ろりと
  ぼれおちた



あの恐ろしい日から数日、一応は平和な日を送っている。
朝起きたら真横で幸村が自慰に耽っていたり、浴槽のお湯が全てローションに変わっていたり、寝る時はパジャマだったのに朝になるとネグリジェになっていたり、こんなもの既に慣れた。
(あ、やっぱり自慰はやだ。グロイ。 )


でもやっぱり、


「やッあぁッ..も、..だめ..ぁッぁッ..。」


「またイクの?ほら、もうちょっと我慢しなよ。」


「んゃッ、あぁ..ひぁ..んあぁ..。」


「やらしいね、まりあは。」


「だめッ、やぁ、また..あっ..んぅ..ああぁぁぁッッ..!!!」


これだけは本当に勘弁してほしい。

幸村から与えられる強烈な快感に身体が着いていかずガクリと力が抜けてしまった。
幸村にもたれ掛かりながら荒くなった息を整える。
普段は着けられている鎖もこういうことをする時だけは外されているが、ろくに立てもしないこの状況では有ろうが無かろうがもはやどうでもいい。
そんなあたしを心底満足げに見下ろす幸村の目を渾身の力で潰してやりたい。
わりと本気で。


「本当に可愛いねまりあは。」


そう言って汗でおでこにくっ付いた前髪を優しく梳いてくれる幸村にキュンッと心臓がなる。


「(...はッ!!何がキュンッだよ!!キュンッじゃねえよ!!彼氏以外の男にキュンッなんてとんだクソビッチだわ!!)」


ハッとして小さく首を振る。


「(あたしには海斗が居るじゃないか!!そうだよ!!きっと今頃連絡の取れない彼女を心配して探してくれてる筈!!..そうだよ。あたしには海斗が居るんだ...海斗が絶対見つけてくれる。...早く来てよ、海斗。)」


 
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