愛と殺意は紙一重

□ち
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「このままずっとお風呂連れて行かないよ?」


「さあ、お風呂行こうか!」


そりゃずるいぜ、幸村君!!!



っしょに
  ちゃぽちゃ



只今の状況。


「あ、あの、幸村...。」


「ん?」


「降ろしては「降ろさないよ。」」


「ですよねー。」


只今、幸村にお姫様抱っこをされながらお風呂場まで運ばれてます。
何故こんなことになったかというと..まあ、顔射されたからなんだけどね!


「(あああ、切実に忘れたい。現実逃避してもいいよね?え、しますけど?)」


そんなことを考えた所で現状は変わらない訳で...。
現に顔はベタベタだしせっかくの可愛い洋服は精液が飛び散って悲惨なことになってる。
って言うか話は変わるが、幸村はこの細い腕のどこにあたしなんかを持ち上げる力があるんだろうか。
あたしがいくら女だからって決して軽くはないと思う。(あたしがデブだと言うのは全力でスルーして下さい。)
うん、謎だ。


「ほら、着いたよ。」


そうこうしてるうちにお風呂場に着いてしまった。
幸村は私をゆっくり下ろすと、手錠と噛ませていたタオルを外してくれた。
やっと自由になった腕を"んーっ"と伸ばし、固まった体をほぐす。
グリグリと肩を動かしていると、幸村にクスッと笑われた。


「...何だよー。」


「いや、可愛いなと思って。」


「はッ?!」


サラリと爆弾発言をした幸村に、あたしの顔はみるみるうちに火照っていった。
しかもそれを見てまた笑われるとかどんな羞恥プレイ?


「ふふ...さぁ、お風呂に入ろう?」


「...一緒に?」


「勿論。」


「ですよねー。」


今すぐ逃げ出してもいいですか?


 
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