愛と殺意は紙一重
□い
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俺は2人分の食器を片付け、急いでまりあの待つ部屋へ足を動かしていた。
あいたい
あわせない
─SIDE:幸村─
「(ああ、さっきのまりあ可愛かったな。頬を真っ赤に染めながら、あんなに白濁液を頬張って!)」(※カルボナーラのクリームです。)
そんなことを考えていると部屋の前に着いた。
若干鼻血が出そうだけど(鼻血が出たらまりあに舐めとって貰おう。)そんなことは気にせず、俺はドアノブに手を掛けた。
だけどその瞬間、俺は目を見開くことになる。
「海斗、」
「ぇ..?」
小さいけれど確かに聞こえたまりあの声。
その鈴の音の様な声は、明らかに俺以外の男の名を紡いでいた。
「ッ..、ふぅ。」
俺は高鳴る鼓動を何とか抑えようと、胸に手を当てゆっくりと息を吐く。
それを何度か繰り返し、意を決して部屋の中へ入った。
「まりあ?」
部屋に入ると、部屋はシンとしている。
まりあはベッドに横たわっていて、スゥスゥと小さな寝息が聞こえてきた。
どうやら眠っているらしい。
俺はそっとまりあの横に腰掛けた。
そんなことにも気付かず安らかに眠り続けるまりあ。
「(まりあ、まりあ、まりあ...。)」
愛しいまりあ。