□落書き絆創膏
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「これでよしっと。ふふ..亮の反応が楽しみだわ。」


その時、タイミング良くチャイムが鳴った。


「亮ー、起きろー。」


ゆさゆさと亮を揺さぶる。
すると、小さく唸り声が聞こえ目を擦りながらゆっくり亮が体を起こした。


「おはよ、亮。」


「あぁ..はよ。」


亮はまだ眠そうに欠伸を噛み殺す。
そんな亮にほだされながらも、ニヤリと小さく笑って悪戯を開始した。


「あ、そう言えばさっき跡部が亮のこと探してたよ?」


「おお。チャイムも鳴ったことだし行ってくっかな。」


「うん。」


私は小さく頷いて亮が屋上を出て行ったのを見届けた。
そしてすぐさま亮の後をバレない様につけていく。


「跡部、何だよ用事って。」


階段を降りきった所で、跡部と鉢合わせしたらしい。


「(いよいよね。)」


「アーン?誰も呼んでなん、か..?」


「は?何言ってんだよ。」


亮を見て固まる跡部。
口がポカンとしている。
(ぶっちゃけ凄い間抜け面なんてことは、口が裂けても言えないけど。)
そこに。


「何しとるん?」


忍足と向日、眠たそうな慈郎がやって来た。


「(楽しくなってきた..!!!)」


ニヤリと笑えば、それと同時に慈郎の大きな声が廊下に響き渡る。


すっげーすっげー!!!宍戸って、ホモだったの〜!?!?


「...はあぁぁぁッッ!?!?!?


「ぷっ!!アハハハッ!!!」


あまりの面白さに結局吹き出してしまった。
そして当たり前だが、バッとこちらを向いた亮達とバッチリ目が合ってしまった。


 
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