□雨の日隠れん坊
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「さっき話してたのは特別ルールのことだよ。」


「特別ルール?」


つばきは小さく首を傾げる。


「鬼は俺達R陣全員。隠れるのはつばきだけ。」


「はい!?ちょ、何で隠れるのあたしだけなの!?!?普通鬼の方が少ないもんじゃないの!?」


「いいからちょっと聞きんしゃい。」


テンパるつばきを仁王がニヤニヤと妖しく笑いながら宥める。
そんなに仁王に小さくビクつきながらもつばきは大人しく口を閉じた。


「とりあえず鬼はさっき言った通り。次からが大切なんだけど、一番最初につばきを見つけた鬼が次の休みに1日部活免除+つばきと1日デートってことになったから。」


「...は?ちょっと待って。意味が分かんないんだけど。何でいきなりデートなのさ。そんなんあたしとデートより明らか普通に休んだ方がいいでしょ。」


いきなりの言葉に戸惑うつばきに幸村は小さく溜め息をついて言葉を続ける。


「ここまで言って気付かないのもあれだね。...ま、いっか!!


いいの!?


「あんま細かいこと気にしてるとハゲますよ?」


「細かくないし!!てか、ハゲねぇよ!!!


「うるさいな。もう数えるよ?いーち!!にー!!


え!?いきなり?いきなりなのッ!?


「そんなに呑気に喋ってていいのか?」


「ギャーッ!!!そうだったー!!」


愛おしそうに小さく笑うR陣に気付かないまま、つばきは慌ただしく部室を飛び出していった。。


さあ、愛しのお姫様を始めに見つけるの誰?


 
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