□雨の日隠れん坊
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「とりあえず真田は校庭100周してきなよ。」
「な、何故だ幸村!?」
「早く逝けっつってんだよ。この老け顔が。病み上がりのか弱い俺がこんなどしゃ降りの中出て行って風邪でもこじらせたらどうするの?そっからまた病気が発症したらてめぇが責任取れんのか?あ"ぁ?俺はてめぇみてぇになぁ、心蔵やら内臓やらその他もろもろから毛が生えてる様な頑丈な身体じゃなくて、触れたら簡単に折れてしまう様な繊細な体してるの分かるか?ガラスより脆いんだよ。てめぇみたいな下僕風情が俺に口答えしていいと思ってんのか?あぁ?あんま調子こいたことばっか言ってっと、塩酸プールに突き落として内臓引きずり回すぞ、ゴラァ。」
まさかのノンブレスで言い切った幸村。
流石です。
「き...きええぇぇぇぇぇッッッ!!!!!!」
幸村の言葉に真田は奇声を上げながらどしゃ降りのテニスコートに飛び出して逝きました。
もはや大魔王様は誰にも止められません。
赤也に至っては、涙目でガクガクと震えながらつばきにしがみついています。
それ程までに大魔王様は立海Rから恐れられているのです。
言った当の本人は、ファンが見たら即倒する様な爽やか王子様スマイルで満足げに笑っています。
外からはいまだに真田の奇声が止みませんでした。