□雨の日隠れん坊
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ここからの実況はつばきがします!!!
「ってゆうか、そんなこと考えてる場合じゃないし!!どこ隠れればいいのさぁぁッッ!!」
バタバタと廊下を走り回る。
地味に廊下は走らない何てポスターが目に入ったけど、この際気にしてらんない!!!
「どうしよ...あ!!」
目の前には音楽準備室。
「ここしか無い!!!」
あたしは慌てて音楽準備室に滑り込み、楽器が置いてある戸棚に隠れた。
戸棚の扉を閉めた瞬間、廊下から生意気な後輩の声が聞こえる。
「先ぱーい?」
「(あっぶな..危機一髪。)」
と思ったらいきなり...
ガチャッ!!
「つばき先輩居ますー?」
「(いきなりかよ!?!?展開早くない!?)」
ガサガサとそこら辺を探りまくる赤也に、冷や汗が止まらない。
「いねぇなー..あ、柳生先輩!!」
「(うっはぁ...何か比呂まで来ちゃったよ。)」
「おや、切原君ですか。つばきさんは見つかりましたか?」
「それが見つかんないんスよねぇ。」
「2人共、つばきは見つかった?」
「どうせまだ見つかって無いんだろぃ?」
「見つかっていない確率100%」
「(え?あたし今、めっちゃピンチじゃない!?!?)」
幸村を筆頭に、何故か音楽準備室に集まってしまった仁王以外のR。
「(いやいや..もう無理でしょ。)」
だけど、嬉しいことにあたしの勘は見事に外れた。
「ここじゃなくね?」
それぞれがいろんな所を物色するが、誰もあたしが隠れている戸棚には目もくれない。
「んー、居ないみたいだから俺は他を探すよ。」
精市の言葉に音楽準備室は諦めたのか、散っていくR達を見届ければ、こっそりと小さく息を吐いた。