□世界で1番綺麗なモノ
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「ねぇ、つばき。」
「ん?どした?」
俺と彼女のつばきは、俺の部屋でくつろいでいる。
いつもと同じ、君はそう思っているよね?
「つばきはこの世で一番綺麗なモノ...何だか分かる?」
「え?何だろう..宝石とか夜景かな?」
やっぱりつばきもそう答えるんだね。
クラスの女の子に聞いても、みんな同じ答えだった。
でもそんなモノ何か目じゃ無い位綺麗なモノに気付いたんだ...。
こんなに近くにあったのに気付かなかったなんてまだまだだな、俺も。
「俺も最初はそう思ってたんだ。だけど俺、もっと綺麗なモノ思い付いたんだよ。」
「え?それって何?」
目を輝かせているつばき。
うん、可愛いね。
「それ凄く綺麗な赤色でキラキラしてて..俺はまだ見たことないけど、今から見れるんだ。」
正確に言うと、見れるんじゃなくて見るんだけどね。
「え!?そんなに綺麗なら見てみたい!!」
「ん...それは無理かな。」
「え?どうして?」
「それはつばきの……───
心臓だから。」