愛と殺意は紙一重
□く
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「ひぁ...あっぁッ...んんぅ..!!!」
段々と身体中が強張っていくのが分かる。
手足の震えがより大きくなり目の前がチカチカして頭が真っ白になっていく。
何もしなくても足はピンッと伸び太ももが引きつった。
味わったことのない大きな感覚。
あたしは恐ろしくなり必死で幸村にしがみついた。
「はぁんッ..ん、やぁ..やだぁ..!!」
そういった経験の無いあたしですら分かる。
もうじきあたしを襲うであろう大きな快楽の波。
「んやぁっ、あ..あ、ッんぅ!!」
どうにかその波から逃げようと身体を捩るが波は着実に近付いて来ているのが身体中で分かった。
「あ、んぁッ!!..やだッ..ひぅ..や、..ゆき、むらぁ..あぁ..はんッ...。」
「ん、イキそうなんだね。いいよ、そのまま俺に身体を預けて..そう、大丈夫だからね。」
「ひゃあぁ、だめッ..だめぇ..キちゃぅ..あぁぁッ..。」
優しく頭を撫でてくる手とは裏腹により激しくなる指に背中が反り返る。
頭も顔も何もかもがグチャグチャでもう良く分からない。
兎に角何かに縋りたくて幸村の身体に必死でしがみついた。
「ほら、イってごらん?」
「あっあっ..んあぁぁぁぁッ!!!!」
幸村の言葉と共に何かが弾けて目の前が真っ白になり、あたしの口からはもはやなんだか分からない母音だけが零れ落ちた。
そんな恐怖すら感じる程の快感に、勿論だがあたしの意識が着いていける筈もなくあたしはそのまま暗い闇に意識を落としていった。
あまくて
とけちゃいそう
(ふふ、イッちゃったんだね。)(可愛い可愛い俺のまりあ..ゆっくりお休み。)