ノベル
□世界の裏側
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「俺は断然、坂上を主人公として支持するぞ!倉田が主人公だと俺はろくな目にあわんからな。」
「えぇ〜!?酷いです先輩!!大体、坂上くんが主人公の時だって返り討ちにあってるじゃないですか!」
「坂上が相手だと悪役として格好良く散れたんだ。この前は倉田を相手にしたせいで俺のイメージがガタ落ちになって…」
「意義ありっ!!日野先輩はすでに初代学怖の神田さんシナリオでイメージ崩れてるんですから!あたしのせいじゃ無いですよ。」
「……倉田、部室に行こうか。」
「……いやぁ〜〜〜!!」
「あっこら!待て倉田……っと、それじゃぁ坂上。しっかりやれよ!倉田ーーーっ!!」
「あっ!先輩…………行っちゃった。大丈夫かな倉田さん…
それにしても日野先輩、何で怒ってたのかな?はぁ〜…それにしても憂鬱だ…」
「…こんにちは坂上くん。」
「わっ!あっ荒井さん!?あ…どうも、おはようございます。」
「そういえば坂上くん、次回の『MNC2』では一つの方のストーリーで主人公を務めるそうじゃないですか。おめでとうございます。」
「あ、ありがとうございます!今回もよろしくお願いします。」
「こちらこそよろしくお願いします。今回は僕の趣味の一つの話なんですが…今から楽しみです。ひひひ…」
「うぅ…お手柔らかにお願いします…
ところで新作と言えば、この前『恵美ちゃんの荒井くん観察日記』が発行されたじゃないですか。僕、感動しました!」
「…本気で言ってるんですかあなた?」
「え?はい、もちろんですよ!荒井さんは冷静なだけじゃなくてとっても優しい人だったんですね!いつもと違う一面が見れて嬉しかったです。」
「…ありがとうございます。しかし坂上くん、あなた本当に最後まで読みました?」
「もちろんですよ!彼、皆と仲良くなれて本当に良かったです。倉田さんってやっぱり優しい子ですよね!」
「…天然にも程がありますよ坂上くん。都合の悪いところは見えてないんでしょうかね…
あなたアパシーになってから性格が少し変わったとは思っていましたが、少々『学怖』でやり過ぎちゃいましたかね…ブツブツ…」
「え?何ですか?」
「いえ、こちらの話です。何にせよ溜め込み過ぎは良くありませんよ。ツッコミが出るくらいが丁度良いんじゃないでしょうか?」
「? はぁ、どうも。」