ノベル

□七人の思い
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「あいつらは何を騒いでるんですか白井先生?」

「何でも学怖の2008年の話が出来たとかで喜んでるみたいですよ黒木先生。」

「…それがそんなに嬉しいことですかね。あいつらはメインじゃ無いんでしょう?」

「さぁ、脇役な我々には理解しかねますねぇ。」



「やった!卒業出来たぞ〜!!」

「私達生きてるよぉ〜!!」

「「良かった!良かった!」」

「永遠にこのままかと思ったぁぁあ!!」

「大人に…ちゃんと大人になれる…!」

「そんな未来もあったのね!!」


バンザ〜イ!バンザ〜イ!



「………」
「………」

「あいつらも切実ですな白井先生。」

「ええ、色々と苦労してるんでしょうね黒木先生。」

「だが教えてやった方が良いんじゃないですかね。」

「何をですか?」


「お前ら全員行方不明になってるらしいぞ、と。」
「坂上くんは存在すらなかったことになってるらしいよ、と?」


「………」
「………」


「まぁ教師としては教え子にそんなこと言えませんな、白井先生。」

「まぁそうですよねぇ、黒木先生。」

「大体我々には大した問題じゃないですし。」

「ごもっともですな。」




終?
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