・企画、記念日・
□愛を込めて
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「皆さん、どうしたんですか…」
骸は、戸惑うように問いかける。それもその筈、玄関には綱吉・雲雀・ディーノの三人がそれぞれ何かしら抱えて立っているのだから
「誕生日でしょ?おめでとう、骸」
「ボンゴレ…」
そう優しい笑顔浮かべながら差し出されたプレゼントを受け取る骸は何処ともなく嬉しいのが見える
「プレゼント。有り難く受け取りなよね」
「………ありがとう、ございます…」
ツンデレと分かっていても言い方が気に入らない骸は、不服そうにするもののプレゼントは貰い礼を雲雀へと告げた
すると…
「雲雀さん、いい加減骸から離れたらどうです?」
「君こそ、僕の骸に付きまとうのやめたら?」
バトルを始めた二人をよそに、ディーノが骸を連れて車に乗り込みその場を後にしてしまう
「ちょっ…!!何なんですか、跳ね馬…!!いきなり車に乗せて…」
「二人っきりのが祝いやすいからな」
爽やかな笑顔で言われたものだから、どうも怒る気が起きなくて
「骸…、」
「はい…?っ……」
車をいきなり止めたディーノに、溜め息混じりに向くと目の前には推定百本はあるであろうバラの花束
「Buon compleanno!!愛しい俺の骸」
バラと共に貰ったのは、お祝いの言葉と満面の綺麗な笑顔
それに真っ赤になりながら、受け取った骸は視線を泳がすも見つめて
「Grazie…、跳ね馬…//」
小さくホントに小さく放たれた言葉に、ディーノは嬉しげに笑うとバラの花束ごとギュッと抱き締めて
「愛してるぜ、骸!!生まれてきて、感謝してる…」
「ちょっ…!!ディーノ…!!//」
真っ赤になりながらも、反抗しないところを見るときっと骸も満更でもない気持ちなのだろう
暫く、二人は車内にていちゃついていたのは言うまでもない
6月9日 Mukuro Rokudou
Buon compleanno…!!
(骸が…いない)(跳ね馬も……)((骸……!!!!))
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