・企画、記念日・
□天然×強気
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*正一×骸/同棲/誕生日
「あれ、骸さん…?」
「…………馬鹿」
帰ってきたら、目の前には膨れた不機嫌な骸さん。恋人が帰ってきたら、こんなになってたら、やっぱりびっくりだろ?
「骸さん、どうかしたんですか?」
「今、何時だと思いですか?」
「えっと、23:00過ぎかな…」
いきなり問われて、腕にしている時計を見れば時刻は日付が変わる一時間前
「……本当、貴方の鈍感さと言うか空気読めないところには、呆れてものもいえません」
「え?あの…」
なんのこと?と聞こうとしたら、腕を引っ張られて部屋に連れてかれた。ついて居なかった電気がつくと
「え………」
ベランダのドアの上には、イタリア語で書かれた誕生日おめでとうと言う言葉。テーブルには、豪華な料理と大きなケーキ1ホール
チョコプレートには、日本語で誕生日おめでとう…そして、正一愛してる
「…僕の、誕生日…?」
「そうですよ、だから、帰ってきたら、驚かそうかと、朝は普通にして、昼間から準備したのにっ…」
あぁ、なんて馬鹿なんだろ
心から愛してる恋人が、ここまで自分の為にしてくれたのに
「ごめん、いつもより遅くなって…」
「本当です…」
申し訳なくなり、ぎゅっと泣きそうに震えた骸さんを抱き締めた
「本当に、ごめんなさい。…こんな僕だけど、今からでもお祝いしてくれる…?」
めいっぱいの笑顔でそう言えば、何故か赤くなった骸さんは慌てて離れて
「し、仕方ないですね!!お祝いしてあげまますから、さっさと着替なさいっ」
「はい、分かりました」
クスリと笑いながら、僕は寝室へと着替えるために行った
また、来年
僕の誕生日、貴方に祝ってもらえる未来が
あれば良いと心から願う
そんな誕生日
(骸さん、ケーキ物凄い美味しいよ)(それは、当たり前ですっ//)(そうだね。骸さんの手作りだし)
〜Happy Birthday!
December 3day
Syouichi Irie〜
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