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□梅雨
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◆2769
ぽつぽつ、やまない雨
まるで、自分の心を覗いてるような天気でした
《梅雨》
「リボーン、終わった!だからっ…」
「分かってる、さっさと行け」
「うん!」
ここのところテストのせいで中々恋人に会えなかった綱吉は、返ってきたテストをリボーンに見せるなり部屋を飛び出した。そんな綱吉を見送ったリボーンは珍しく微笑み
「こんな結果見せられちゃ、行かせねぇわけには行かねぇよな」
テストの点数は、クラス平均を全て越していた。それは、恋人に会いたいが為に努力した綱吉の結果だった。
部屋を飛び出した綱吉は、真っ直ぐに目的地へと走っていく
「やっと、会える。待ってて」
今日の朝、届いたメールを見たときから綱吉は心が焦っていた。メールには、ただ一言"会いたい"と書いてあって、恋人の様子が直ぐに想像出来て、だからこそ、全力で今向かっている。
「…骸っ…!!」
「っ……!!…つな、よ、しくん…?」
目的地に着けば、部屋に入り目の前の相手を抱き締める。綱吉より高い身長の美人な容姿をした恋人…骸をぎゅっと抱き締めた
「終わった、んですか?課題、クリアですか?」
「当たり前じゃん!骸に会いたいから
…頑張っちゃった」
「…綱吉君、綱吉君、綱吉君、
会いたかった…」
「俺も、会いたかったよ、骸」
最近(いつもだが)、落ち込み気味だった成績を立て直す為にリボーンはテストが返ってくる日まで骸と接近禁止。クラス平均を越さなければ二度と会わせないという課題を出していたのだ。そのせいで綱吉に会えなかった骸は寂しくて一人で毎晩震えていた
「ごめん、寂しい思いさせて、」
「これからも会えるなら、あれくらい良いですよ、」
「骸、愛してる。やっぱり、骸が居なきゃつまらないや」
「…僕も、綱吉君が居なきゃ…ダメみたいです、」
クスクス、と‥お互い笑いながらも気持ちを囁き合い、そっとキスを交わして存在を確めあっていく
「今夜は、離せない」
「離しちゃ、やです…綱吉君、」
「っ―‥、あんま煽るなって…」
その日、骸の部屋からは甘い喘ぎ声などが絶えなかったそうだ。
貴方に会えただけで、梅雨のような雨が降っていた僕の心は
真っ青な空のように梅雨が明けていきました。
(ダメツナのくせ朝帰りしやがって)
(ちょっ…静かにしてよ、リボーン!)
おわり
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すみません、なんか微妙な仕上がり
なりました←